2011年のスケートトピックでもとびきりだったEvisen Skateboardsのデビュー。そのシグネチャーライダーとしてフックアップされた上野伸平は、大阪を拠点にストリートをひた走るスケートボーダーのひとりであり、TIGHTBOOTH PRODUCTION"の代表として映像編集、撮影、アートワーク、アパレルラインなどのすべてをディレクションもしている。いわばスキのない完璧なストリート履歴書をレコードし続けているスケートボーダーでもあるわけだが、スケートボードという乗り物は魅せられた人々にひとしく絶えずスケッチーである。揺れる水面にまだ陽があるうちのお忍びのジャックとなれば、シューティング時間もタイトになるのは当たり前。この写真には、きわきわ(スケッチー)なシューティング状況を窺わせるものもあり、コーヒー1杯分フォトグラファーとある意味で盛り上がれそうな写真である。同時に、顔が見えなくてもスケートボーダーのシルエット/スタイルは俄然浮かび上がっている。しかも、この写真には実はタテイチのバージョンもあったのだ。貪欲なフォトグラファーにも拍手。