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ストリート界隈のとある
下衆の勘繰り4 精密機械の如く

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エロビデオのキャプではないのに卑猥な言葉を羅列する男。なかば強引なその手法は狂気(狂喜)の沙汰か。そしてその狂気が彼のスケートの一挙手一投足にこだわりとしてにじみ出るのか。卑猥で下衆だということはスケートボードにおいてはセクシーでフォトジェニックであるというのと等しくなるのかもしれないと妙に納得もさせられる。(SO)

いや~お久しぶりの中村久史です。毎月更新というルーティーンもてっきり忘れまして、気分で更新というナメたスタンスへと自分で勝手に変更してコラムを書いております。みなさんは12月頃にメリークリ●●ス!なんてのを期待してくれてたかもしれませんが、しかしそんなに私も暇じゃないんです! クリスマスもお正月も大変忙しく過ごしておりましたっ! とくに最近は全力であることを観察してたんです。では何がそんなに忙しかったというと、実はおきゃん●まちゃんが精密機械のようにゆっくりと勝手に動いてるということにとても感動いたしまして、寝る間も惜しんで観察しておりました! これは仕事もスケートもましてやコラムなんか書いている場合じゃねーだろ、ということだったんですね。他にも昼寝やらのぞきやらと多忙な日々を送っておりました...。そんな中、去年の12月の終わりに知人の中島仁くんからスケートビデオ作品が完成したと連絡をいただきました。これがまたなかなかの代物だそうでして、俗にいう最新鋭のハイビジョンカメラにてすべてのフッテージを撮影した作品なんだそうです。「Pursuit」というタイトルだそうでして、(実は)あまりに暇をもてあましてケツをぼりぼりかいていた矢先だったので、せっかくだから見てやるか、ということで見てみたんです。そうしたら最後の方にどうも見覚えがある名前の人のパートが出てきたんです。...Hi..sashi...Naka..mu.......ra....あ! あのおきゃん●まおきゃん●まって言ってる、いまだに肛門期のきゃん●ま野郎じゃないですか?!って、これ私ですね。 というわけで、このスケートビデオの中でパートを持たせていただきました。実はこのパートは前のパートの撮影の締め切りが2月頭に終わり、そこから8ヶ月程ですべてを撮り切ってしまわなければならないという撮影プランで製作しました。私は基本的に1つのパートを2~3年かけて撮影するスタイルなので、今回はかなりのタイトスケジュール。しかも前回の締め切りでネタもスポットも出し切った状態。ある意味がけっぷちプランで製作したパートとなりました。ネタ切れの状態でどうカバーすればいいのかと試行錯誤しながら、今までとは少し変わったトリックやスタイルなんかも取り込んでみたりして作り上げた、ある意味実験的だけども納得のいく仕上がりのパートとなりました。まあ、私にとって8ヶ月でほとんどの映像を撮り終えることができたのはかなり奇跡的なことでもありました。パートをつくるというのはとても大変な時間と労力を要する作業ですが、いまだにそれを続けているのは、恐らく自分のスケートスタイルが、技術面やリスク面に含まれるスポーティ的な部分より、地味でわかりにくい細かい部分にこだわりと楽しみがあるからだと思ってます。そしてそれを比較的わかりやすく表現できる方法の1つがスケートビデオでのパートの製作だと思ってもいます。だから手間がかかっても映像を撮ってパートをつくりたいと思っちゃうんでしょうね、きっと。また、スケートビデオのパートというのは新しいアイデアやしなやかな動きといった、独創性や芸術的な要素が技術面やリスク面を越える瞬間があるのもその理由の1つであると思います。今後、あといくつパートをつくるチャンスと忍耐力があるかはわかりませんが、今以上に納得のいくものをつくる気持ちだけは持って、これからもそれを続けていければと思ってる今日この頃です。 しかし、最新鋭のハイビジョンカメラの映像というのは非常に綺麗でびっくりしますね。まるでおきゃん●まちゃんの動きのように滑らかな質感です。もしそのカメラでおきゃん●まちゃんの精密機械のような緩やかな動きを撮影して作品にしたら、もしかしたらとても素晴らしいんじゃないですかね?! あの動きをスパースローなんか使いながらカット割りなんかしちゃったときには、スケートビデオのパートよりもずっと素晴らしい見応えのある表現が濃縮された映像作品になるに違いありません! しかも、そんなのかつて見たことないですし、他と全然違いますしね~。タイトルも、「おきゃん●まの静かなる鼓動。~精密機械の如く~」なんちゃって。なんかかっこいいんじゃないですか~?! でも前編モザイク処理で綺麗とか滑らかとか全然わからなくなっちゃうので意味ないですね。ちなみにおきゃん●まちゃんが勝手に動いている理由は高温に弱いため、適温を保つようにきゃん●まぶくろが自主的に動くからだそうです。お風呂に入れば伸びきるのはそのためだとか。いや~、精密機械の如く。

Hisashi Nakamura