あの日以来、日常は大きく変化した。編集長SO氏もその一人であることは間違いなく、当初、新刊号には別の企画が進行していたとも聞いた。そんなSbが投げかけるHOPE。そして今回から、紙媒体SbのみでなくWebも立ち上がった。これはあくまで私感的な話だけど、多くの紙媒体がwebへ移行する中で、Sbはペラペラとめくる紙へのこだわりを強く感じる。おそらくそれはカタチとして残すこだわりの表れなのではないかと思っている。スケートボーダーの内面的な魅力の部分が、写真や文章に映し出されて僕らに投げかけてくる。ただし、それは正解があるわけでもなく押しつけるわけでもなく、十人十色のスタイルを読者自身が考え想像することが狙いのような気がしてならない。おそらく10年後にはじめるであろうスケートボーダーが読んでも色褪せることなく、その魅力を存分に伝えることのできるツールになると思う。ネット社会の更新は早く、残念ながら10年後にこの記事のソースを探すことは困難であると思うが、本棚に並べられたものはいつもで気軽に手に取ることができるはずだ。ちなみに、アップされてる絵は神戸のスケートボーダー多田陽一が描いたHOPE。出会いは10年以上前、彼がスケートをはじめた高校生の頃に遡る。今はスケートをしながら絵を描いている。reaimのアートワークも彼による作品だ。おそらく彼の作品がSbの紙の誌面へ足跡を残す日も来るだろう。そして、その10年後に世界のどこかで若いスケートボーダーが先輩の家の本棚に並べてあるSbを手に取って、「この絵ヤバいっすね!」なんて言ってくれてたら最高だ。
reaim-works
「カラフルな雨の一粒一粒は煩悩。それぞれに扉があってそのひとつを開くとHOPEの扉だった」
Yoichi Tada /Skateboarder