Sb Skateboard Journal TOP

TANGENT

Tシャツ着るフリしてオピニオン。

以前、スケート界のスーパースターのひとり、エリック・コストンが、NBAのスーパースターでL.Aレイカーズのエースのコービー・ブライアントと電話でやりとりしているナイキの動画を見たき、思い出した。それは、だいぶ昔に、ハンティントンビーチに行ったとき、コストンとも盟友のリック・ハワードやマイク・キャロルたちのデッキブランド〈girl〉が出展していたブースにあったフープ(バスケットゴールのこと)のことだ。そこにいた当時、〈DC SHOE〉のデザイナーをしていたボーラーのソン・チョイという男と話しているうちに、ピックアップをしようぜということになった。カレッジでもプレイしていたという彼は、なかなかのテクニシャンだったが、こちらのフィジカルが勝って、ゴリ押ししたのを覚えている。ぶつかりあったおかげで、インタビューなんかもすることができたのは良い思い出だった。その後、〈girl〉系列から、L.Aレイカーズのロゴからインスピレーションを受けたかのようなデザインの〈Lakai〉というスケシューが生まれたとき、アメリカ、とくにL.Aのスケートとバスケの近い距離感を想って、勝手に腑に落ちたものだった。〈girl〉と言えば、サクラメントのブランドン・ビーブルは自らダンカーであると同時に生粋のキングス・ヒステリア。『Yeah Right』などのスケビでもNBAチーム・キングスのジャージーを着てマニュアルかましているフッテージなんかを見ることができる。ベニスビーチに行けばわかることだけど、スケートとフープがとても近くて、どちらもプレイするヤツもいたりして、L.Aはなんでもアリって感じ。とにかく、なにはともあれピックアップして、遊んでしまえって感じが自由でいい。●●しかない!っていうよりも、●●も●●も、なんでもござれ、イエー!ってことなのかな。ひとつの部活動をひたすら極めるのが日本なら、ロスッ子は興味があることはなんでもやってみる。一回ぽっきりの人生じゃん、やりたいことをやるエネルギーフル回転でいいじゃないか。ってね。その分、アップグレードする競争率は日本より断然ハードになるわけだけど、それも楽しんでしまう。Sb(当時はWHEELマガジン編集長だった)はそれに大賛成。スケートもバスケも、メジャーリーグもNBAも、なんでも面白い。いつか、日本でも誰よりも先に、スケートとバスケやストリートボールとをミックスして遊んでみたいと思っていた。なんとなくそうしてみたいじゃなくて、本気でSbをつくっているので、その本気度と同じくらいの熱量でストリートでボールをついてるヤツラと遊ぶと決めていた。そこで、ようやく登場したのが、ストリートリーグ〈somecity〉を立ち上げ、10年以上をかけてストリートボールというのをこの国のカルチャーへと押し上げようと活動してきた〈ballaholic〉というブランド。ボールひとつでどこでもピックアップする彼らと、まずは、パックTでコラボレーションして遊ぶことにした。スケートツアーでもボーラージャーニーでも、バックパックにぶちこまれていると安心で便利なのが、パックT。いつでもシューティングして汗だくになってもいい。旅のお供にベストなアイテム。そんなパックT(2枚組/白とグレー/¥4,800)に、創刊16年の中で初となるSbステッカーと、“KEEP SB WEIRD”なるメッセージステッカーなどを同封して販売する。それに合わせて、〈ballaholic〉で、Sbのスケートグラビアのように、フープグラビアを記録し続けるフォトグラファーでデザイナーそしてボーラーのTANAによる、特大フープグラビアをドドドドと展示する写真展もやってしまおうということに。やり散らかして、お金と手間とエネルギーと歴史をもって遊ぶ。そんなスケートとバスケットのコラボレーション。気分は、梅雨のトーキョーからからっとしたロサンゼルスな感じ。 ということで、6月29日から7月8日までの10日間。渋谷にあるショップ、ballaholic TOKYOで写真展が開催される。その名は、“KEEP SB WEIRD” フープ・フォトエキシビジョン。ここでいうSBは、ストリートボールのSBであるのと同時に、そのタイミングでリリースされる無地のコラボタグ・パックT(2枚組/¥4,800)のWネームのひとつ、スケートマガジン『Sb Skateboard Journal』のSBでもある。人とは違っててもいいじゃないか。ステージが用意されていないストリートではどれだけやれたかがモノをいうんだぜ。そんな意味合いを込めて、コラボレーションした“KEEP WEIRD”な写真展。6月29日から7月8日までの期間中は、その無地のコラボタグ・パックTを購入すると、プラス¥1,000で、展示されている写真から好きなものを選んで、その場でTシャツにプリントしてもらえるという、“あらら、どうした、どうした、いつのまにかフォトTに七変化”なムーブも体験できる。ちなみに6月29日の夜は、ストリートボーラーのヒーロー、キングハンドルズが来場するオープニングパーティを開催。ぜひ!





ballaholic TOKYO
(写真展とコラボTシャツ取り扱いはここ!)

〒1500001東京都渋谷区神宮前6-23-13 1F
☎050・3852・4794

6月29日~7月8日までの10日間。渋谷にあるショップ、ballaholic TOKYOで写真展を開催。その名も“KEEP SB WEIRD” フープ・フォトエキシビジョン。29日は、夜20:00からさらに深い時間までオープン・ザ・ドアしてます。ひやかし大歓迎。