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吾輩は板である。
名前はまだ無い。
オリムピクなのだそうである。
長年の付き合いですっかり主人に
毒されてしまっている吾輩には
これが誉れか恥かがわからないばかりか
全くの他人事にしか思えない。
似て非なるもののようである。
浮き世の戯言どこ吹く風といったふうで
主人による吾輩への地獄の責め苦は
出口のないトンネルの如く続くのである。
まっ暗闇である。