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吾輩は板である。
名前はまだ無い。
その日の吾輩は陰鬱な気分であった。
なので主人からの期待の込もった指示に
少しばかり反抗してみた。
案の定足元の吾輩を見失った主人は
激しく転倒し数カ所から血を流して
地面に蹲って居る。様ぁ見ろである。
これで吾輩の目論見通り滑走をやめて
帰宅となる筈であった、、、、、が
血を見て逆上した主人は
それから数時間狂ったように滑走し
あの手この手で吾輩を痛め続けたのである。
吾輩の身体もボロボロになってしまった。
まさに藪蛇、後の祭りである。とほほ。

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